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2022.03.01

5~11歳の小児への新型コロナワクチン接種が始まります

511歳の子供たちに向けた新型コロナワクチン接種が始まります。

ワクチンに含まれるmRNA量は大人用の3分の1量で発症予防・重症化予防が認められ、心筋炎などの副反応の報告は少なくなっています。

接種するにあたり迷われている保護者の方もおられると思いますので情報提供をさせていただきたいと思います。参考になさってください。

基礎疾患のあるお子さんを除き、子供が新型コロナウイルスに感染された場合、ほとんどの方が軽症で数日の発熱で症状が改善しています。しかし中には重症化した例、後遺症が出た例が散見されます。また感染後懸念される事項もあります。

 

<気になること>

  • コロナ禍以降、18歳以下のⅠ型糖尿病の発症が増えています。Ⅰ型糖尿病発症にウイルス感染が関連している可能性は以前から指摘されています。発症するとインスリン注射が一生必要な病気です。
  • 稀ですが、コロナ感染の2~6週間後にMIS-CCOVID-19関連小児多系統炎症性症候群)という川崎病に似た全身性炎症疾患を発症することがあります。半数以上が急速な循環不全、ショックを呈してICU管理を要します。
  • 小児でも数は少ないもののlong COVID-19の報告があり、全身倦怠感、神経症状、嗅覚・味覚障害、胸痛、認知障害など様々な症状がでています。
  • 頻度は低いですが、感染後ギランバレー症候群の併発例が報告されています。
  • 今回こども達の間で流行したオミクロン株は免疫逃避が強い株で、感染したことによってできた抗体で他の株への免疫はあまり期待できません。

 

ワクチンを打つメリット・デメリットについては家庭環境によっても異なると思います。

ただ一つ言えることは医療従事者の多くが「かかりたくない」と思う感染症であることは間違いありません。

副反応でおこる心筋炎の症状は比較的軽症で回復されておられますが、コロナに感染して心筋炎になった場合心機能低下が伴う可能性があります。

 

新潟県医師会から出されているワクチンついての説明が非常にわかりやすいので参考に載せておきます。

5~11歳以下のコロナワクチン接種 説明